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天守のない城をゆく』
城の楽しみ方、活かし方
10月27日発売

青土社

2023年10月27日 発行
定価2,420円(2,200円+税)
巡る、知る、活かす。城の楽しみは無限大。
ほんとうの城の活かし方「城ブーム」は20年近く続いている。その華やかさの影で、加速する観光化のなか、城は危機に瀕している。本書ではあえて、天守のない城とその魅力を多く取り上げ、城の本質は天守にないことを伝える。模擬天守をめぐる問題についても取り上げ、今ある模擬天守をすべて否定せず、どう生かすべきかを検討する。また、その地域なりの城を活かした町づくりの事例も紹介し、城を活かした保存と観光の正しいあり方を提言する。

二十四の瞳』からのメッセージ
2月28日発売予定!

論創社

2023年2月28日 発行
単行本/320頁/四六判
定価2,090円(本体価格+税)
人命の尊さと戦争に対する憎しみを忘れない。世界が渾沌とする今こそ、日本人の原点としての映画「二十四の瞳」」が必要とされている!俳優のみならず、子役やスタッフへの綿密な取材を通して、この映画が生まれた時代背景とその意義を探る。

暴れ川と生きる』
〜筑後川流域の生活史〜
好評発売中!

忘羊社

2022年6月15日 発行
並製/256頁/四六判
定価2,090円(本体価格+税)
豪雨災害の常襲地帯から学ぶ 〈治水〉と〈共生〉の歴史 「日本三大暴れ川」の一つとして知られる大河・筑後川。 阿蘇・九重の源流から有明海まで、 治水と共生を続けてきた流域の 歴史・文化・生活を、 10年以上の歳月をかけて取材した労作。 「筑後川は、阿蘇と九重を源流とする九州最大の河川である。大分県、熊本県、福岡県、佐賀県と四県にまたがり…利根川、吉野川とともに暴れ川の”三兄弟”とされている。だが近年筑後川ほど洪水を繰り返した川はない。流域の人々はこの川の猛威とともに歴史を刻んできた。その中で人々が水の脅威にどう対処して生きてきたかを知ることは、河川とともに生きる人々の暮らしを見つめなおすことでもある。…筑後川は、九州に限らず日本全国の河川とともに暮らす人々にとっても同じ問いを投げかけている」(本書「プロローグ」より)

イップス』
魔病を乗り越えたアスリートたち
好評発売中!

角川新書

2021年10月発行
280頁/新書判
定価1,056円(本体価格+税)
大事な場面で、手が動かない。
その原因はメンタルではなく脳にあった!

原因は、メンタルではなく脳にあった! 大事な場面で、手が動かない。 突如アスリートを襲い、選手生命を脅かす魔病とされてきた「イップス」。 長年、心の病の印象が強かったが、その原因はメンタルではなく脳にあった! そもそもイップスという医学用語はなく、厳密な用語の定義もない。 不調なアスリートをイップスと噂する状況が続いているが、医学からみていくと局所性のジストニア(不随意運動)といえる。 運動選手が上達するためには、ある程度の熟練まで反復練習は大事だが、度を越えた量になると、脳から身体への指令が上手くゆかず、制御不能の状態になるのだ。 脳の誤動作が引き起こすものといってよい。 イップスの罹患者はその経験を語ることが少ないが、5人のアスリート(岩本勉、土橋勝征、森本稀哲、佐藤信人、横田真一)が取材に応え、罹患と克服の経緯を語ってくれた。 また、アスリートを支えた指導者や医師にも取材し、指導する側・治療する側から見たイップスも詳述した。 原因解明と治療法にまで踏み込んだ、イップスの入門書にして決定版!

イラストで見る
『昭和の消えた仕事図鑑 1』 


角川ソフィア文庫

令和3年3月25日発売
512頁/文庫判
定価1,628円(本体価格+税)

活弁士が紙芝居屋へ転身、貸本屋はいまのコンビニくらいあった、デマで会社をつぶす倒産屋……激動の時代を支え、高度経済成長と合理化の末に消えていった数々の仕事の記録。利便性と引き換えに、現代は大切なものを失ってはいないだろうか。懐かしの職業ばかりでなく、文献に残されることの少なかった裏商売や過酷な肉体労働も調査取材し、当時の収入、料金、業務内容まで膨大な情報を収録した保存版。全114種イラスト付き。

昭和十八年
『幻の箱根駅伝』
-ゴールは靖国、そして戦地へ-

集英社文庫

令和2年12月18日発売
文庫判/264ページ
定価600円(本体)+税
◇青山学院大学原晋監督推薦!!
コロナ禍の国難とも呼べる中で、若者たちのスポーツにかける情熱は、戦時下も今も、大きな勇気を与えるに違いありません!
◇今や国民的スポーツ行事である箱根駅伝に、幻の大会があった! 第二次世界大戦に突入する昭和十五年に軍部の圧力で箱根駅伝は中止された。しかし、学徒出陣を控え、「もう一度箱根を走って死にたい」という学生たちの念願は、昭和十八年、戦勝祈願の名目で靖国神社をスタートに変えて開催という異例のかたちで叶う。戦時下の逆境をはねのけ、伝統の襷を?いだ大会の全貌に迫るノンフィクション。

『世紀の落球』
-「戦犯」と呼ばれた男たちのその後-
好評発売中!

中公新書ラクレ

令和2年8月7日発売
新書判/192ページ
定価880円(本体800円)
北京五輪の野球日本代表となったG.G.佐藤。今も語り継がれる高校野球星陵・箕島戦の星陵一塁手加藤直樹。最終戦で敗れ、巨人のV9を阻止できなかった阪神の池田純一中堅手。彼らは、大事な試合で大きなミスを犯したとして、ファンやマスコミから非難を浴び、人生が暗転した。理不尽なバッシングとどう戦い、そして立ち直ったのか。「落球」の烙印を背負った男たちの「その後」を辿るスポーツノンフィクション。
◇「第3回野球文化學會賞」受賞

『バッティングピッチャー』
-背番号三桁のエースたち-
好評発売中!

集英社文庫

令和2年3月12日発売
文庫判
定価726円(本体700円)
バッティングピッチャー。決して試合に出ない、打撃練習専門の投手のことだ。打撃投手とも呼ばれ、その多くは三桁の背番号を背負う。王貞治、長島茂雄、落合博満、イチロー、松井秀喜……天才バッターたちは、練習で専属の打撃投手に投げさせた。そして、試合では燦然と輝く記録を残した。今の球界の盛り上がりは、彼らの存在をなくしてありえない!国民的スポーツの裏方に迫るノンフィクション。

『戦国廃城紀行』
敗者の城を探る
好評発売中!

河出書房新社

令和元年6月5日発売
全248頁/文庫判
定価972円(本体900円)
敗軍の名将も名城を築いた。三成の佐和山城から光秀の坂本城まで、十二将十三城の歴史探索行。廃城ブームの仕掛け人の一冊。
関ヶ原の戦いなどで敗れ去った敗軍の将にも名将があり、また名城を築いた。それらは“破城”の憂き目にあうが、歴史の真実を雄弁に伝えてくれる。
考古学を志した著者が、廃城の物語る声に耳を澄まし、もう一方の歴史の魅力を踏みしめる。三成の佐和山城、刑部の敦賀城、そして光秀の坂本城など。

スッポンの河さん 
伝説のスカウト河西俊雄
好評発売中!

集英社文庫

2019年3月20日発行
294頁/文庫判
定価680円(本体価格+税)
江夏豊、川藤幸三、掛布雅之、阿波野秀幸、野茂英雄、中村紀洋、福留孝介ノ今でも燦然と輝く記録と記憶を残した名選手たちを獲得した伝説のスカウトマン河西俊雄。最大の決め手は誠意。探し、交渉し、引退後も見守る。その粘り強い交渉術を見て、人は彼のことを「スッポンの河さん」と呼んだ。現代のビジネスマンにも通ずる、人を動かす極意がそこに。この男を抜きにしてプロ野球史は語れない。

三塁ベースコーチが野球を変える

河出書房新社

2018年12月06日発行
244頁/文庫判
定価820円(本体価格+税)
ゴー・ストップの得点に絡み、相手の癖、サイン、能力を見極め、10番目の選手でもありサインを送る監督代行でも。また時にその存在を超え、士気を鼓舞する。ここが野球を制する! ノンフィクション。

炭鉱町に咲いた原貢野球
三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡

集英社文庫

2018年7月20日発行
304頁/文庫判
定価640円(本体価格+税)
三池工業高校野球部監督・原貢氏。球界のエース菅野智之投手の祖父であり、元WBC日本代表監督の原辰徳氏の父である。1965年、伝説の甲子園初出場、初優勝に迫るノンフィクション。(解説/江刺昭子)

昭和百工圖鑑
從消失的115種職業
窺見日本近百年的社會變遷

麦田書店

2018年6月1日発行
79折
定価284元
「イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑」
(原書房・2016年発行)の台湾翻訳版

イップス
魔病を乗り越えたアスリートたち
好評発売中!

KADOKAWA

2018年1月発行
235頁/電子書籍/単行本
Kindle版 1,500円
定価1,650円(本体価格+税)
突然アスリートを襲う心の病。彼らはどうやってイップスを乗り越えたのか?
森本稀哲、岩本勉、土橋勝征、横田真一、佐藤信人。大事な場面で手が動かなくなる原因不明の病、イップスと闘ったアスリートたちが、地獄の日々から抜け出すための克服法を明かす。

集団就職
:高度経済成長を支えた金の卵たち

弦書房

2017年4月発行
四六判/264頁/並製
定価 2,016円 (本体価格+税)
彼ら彼女たちの存在がなければ、戦後復興はなかった--昭和30年前後から昭和50年代前半にかけて、〈集団就職〉という社会現象が存在した。中学卒の少年少女たちがまさに出征兵士のごとく、東北から関東方面へ、九州・四国・沖縄から京阪神・中京方面へ、企業側の求人に応じて就職していった。彼ら彼女らの存在がなければ戦後復興も経済成長もなかった。本書では、〈集団就職〉の実態を、主に西日本域出身者たちへの聞き書きにより明らかにし、現代史の中で正当に評価しようと試みた。さらに、働くことの本質を集団就職体験者たちの言葉から問い直した力作。

昭和十八年 幻の箱根駅伝
:ゴールは靖国、そして戦地へ

河出書房新社

平成28年9月19日発売
定価1,944円(本体価格+税)
戦時体制下、軍部の方針で箱根駅伝は中止された。だが昭和18年に一度だけ、靖国神社をスタート地点として復活した。口を噤まれてきた幻の大会の全容を初めて明らかにするノンフィクション。

「考古学エレジー」の唄が聞こえる
-発掘にかけた青春哀歌-

東海大学出版部

平成28年7月16日発売
東海教育研究所:発行
定価2,484円(本体価格+税)
発掘現場で昭和40年代に歌われた作者不詳の歌はいかにして生まれ、いかにして全国に広がり、そして歌われなくなったか、考古学の時代史とともに描きます。地表の下に埋まっている過去の世界。遺物・遺跡へのあくなき探究心。考古ボーイは発掘調査にすべてを賭けた。喜びもあり、苦悩もあった。青春の悲哀が…

「巨人軍栄光の影 控えの最強ベストナイン」


河出書房新社

平成28年6月18日発売
全200頁。1,600円+税
常勝巨人軍には、つねにベンチに控える最強の二番手陣があった。そのモチベーションなどを取材。後藤、山本、上田、岡田、村田、斉藤、栄村、萩原ら12選手の野球人生。

ニックネームで振り返る『野球昭和史』 

ベースボールマガジン社

平成28年5月20日発売
四六判並製。全336頁
定価1,500円(本体価格+税)

なぜ以前ほどの唸らせるようなニックネームの選手は今消えてしまったのだろうか。その疑問に本書の肝がある。彼らは人間的にも豪快で、優等生という部類からは遠かった。「チームのため」などともっともらしいことは言わず、自由奔放なプレーをした。だがいざ優勝がかかると投手なら何連投も辞さず、故障して短命であった。太く短くを地で行く選手たちだった。根底に流れるのは「侍」の精神である。そこが今でも伝説として語られ続ける理由である。

イラストで見る『昭和の消えた仕事図鑑』 

原書房

平成28年3月25日発売
A5判。全256頁。
定価2,376円(本体価格+税)

三助、屑屋、活動弁士、赤帽、バスガール、倒産屋……。
いまでは姿を消した懐かしい昭和の職業114種をすべてイラスト付きで紹介。
カフェとカフェーの違いは? マネキンは本物の人間だった?昭和生まれも知らない昭和がここに!

『東京スタジアムがあった』
永田雅一、オリオンズの夢
下町に咲いた“光の球場”ーもうひとつの“フィールド・オブ・ドリームス”。

河出書房新社

平成27年4月14日発売
全192頁。1,600円+税
1962年、大毎オリオンズ(現千葉ロッテ)のオーナー、大映の“風雲児”永田雅一はついに念願の球場を、下町・南千住にかまえた。それは“光の球場”と呼ばれる、輝かしいモダンなメジャー式球場であった。高度成長の光と影とともに歩み、去った、もう一つの“フィールド・オブ・ドリームス”。

『代打の神様 ただ一振りに生きる』
流れを読む、初球から行く、一発で決める、
挽回はできない、代打の神髄。
高井保弘から桧山進次郎に至る
代打列伝ベスト10。

河出書房新社

平成27年1月1日発売
全205頁。1,600円+税
「流れを読み、はまる。」「初球から思い切っていく。」「一撃で決める。」「挽回のチャンスは二度とない。」という四つの心構えが「陰の四番打者」代打の鉄則である。高井保弘、平田薫、桧山進次郎ら、セ・パ両リーグの各時代の「代打の神様」10人の生き様を追う傑作ノンフィクション。

『あぶさんになった男 酒豪の強打者
 永渕洋三伝』
その昔、飲み屋のツケを払うために
プロ野球選手になった男がいた・・・

角川書店

平成26年6月10日発売
1,620円(税込)
「あぶさん」にはモデルがいた! 投げて、打って、走って、飲む。プロ野球がもっとも豪快で魅力的だった時代を駆け抜けた男・永渕洋三の型破りな伝説を追う、本格スポーツノンフィクション。

『戦火に散った巨人軍最強の捕手
 吉原正喜・炎の生涯』
川上を、スタルヒンを、沢村を受けた
至純の野球愛の塊

河出書房新社

平成26年6月5日発売
全217頁。660円+税
戦前、熊工の同期川上哲治とともに巨人に入団し、闘魂あふれるプレーでスタルヒンやあの沢村をリードした、ナイスガイ吉原。その短くも閃光を放った豪快なプロ野球人生と、帰らざる戦地の物語。

『二軍』
ここには人生の全てがある

河出書房新社

平成26年3月19日発売 
全200頁。定価1,600円+税

上を目指す。修業する。調整する。故障と付き合う。若手に混じって泥にまみれるノ。先輩、後輩、コーチ、監督、寮長、寮母さんノ。新人も、ベテランも。いつか、ここでの経験が、将来必ず、自分に返ってくる。きっと返ってくる。人生に大切なことは全て二軍で学んだ。中日近藤真一、近鉄太田幸司、広島・高橋慶彦らスターのほかに、二軍の四冠王、打点王、最多登板など二軍の帝王の人生も描く!

『人を見抜く、人を口説く、人を活かす』
プロ野球スカウトの着眼点
(角川oneテーマ新書)

角川新書

平成25年6月10日発売
全250頁。定価820円
ダイヤの原石を発見し、口説き落とし、育て上げる。プロ野球チームを陰で支えるスカウトたちの眼力と技術力と人間力は、どんな組織にも通用する知恵の宝庫だった!

『三塁ベースコーチ、攻める。』
監督を代行する10番目の選手


河出書房新社

平成25年2月13日発売
全200頁。定価1,680円
止めることは簡単だが、勇気と根拠をもって走者を進める戦略。現代スモールベースボールの鍵を握る、ホットコーナーの魅力を豊富な取材力で伝える新時代のノンフィクション。

『中継ぎ投手』
荒れたマウンドのエースたち


河出書房新社

平成24年8月10日発売
全198頁。定価1,600円
マスコミで殆ど取り上げられることのない影のエース中継ぎ投手。本書は初めて中継ぎ投手だけを取り上げた本となった。記録とは縁のない中でひたすらにチームのために投げ抜く九人の投手の矜持を描く。石井弘寿(ヤクルト)、木田優夫(北海道日本ハム)、河原純一(中日)、佐野慈紀(近鉄)、吉田修司(ダイエー)、吉田豊彦(楽天)、福間納(阪神)、篠原貴行(横浜)、鹿島忠(中日)の一時代を築いた投手たちの物語。

『打撃投手』
天才バッターの恋人と呼ばれた男たち

講談社

平成23年12月20日発売
全258頁。定価1,470円
打撃投手は私のすべてを知っている。
敵に回せばこれほど怖い存在はない――(松井秀喜)

打撃投手、どこか哀感の響きのある言葉である。バッティングピッチャーとも呼ぶ。あるいは略してバッピとも。選手の打撃練習のために投げる投手のことだ。現役の投手が打者を抑えるために投げるのと違って、打撃投手は打者に気持ちよく打ってもらうことを目的としている。同じ投手でありながら、存在する意味が180度違うのだ。――<本文より>

<本書に登場する打撃投手>
●松井秀喜の“恋人” 北野明仁(読売ジャイアンツ)
●清原和博の“恋人” 田子譲治(元読売ジャイアンツ)
●イチローの“恋人” 奥村幸治(元オリックス・ブルーウェーブ)
●前田智徳の“恋人” 井上卓也(広島東洋カープ)
●94年パ・リーグ新人王 渡辺秀一(福岡ソフトバンクホークス)
●現役復帰した打撃投手 西清孝(中日ドラゴンズ)
●山ア武志の“恋人” 杉山賢人(元西武ライオンズ)
●清原と乱闘した武闘派 平沼定晴(中日ドラゴンズ)
●イップスとの戦い 入来祐作(横浜ベイスターズ)
●打撃の天才・落合博満の歴代打撃投手 立野清広(元千葉ロッテマリーンズ)/渡部司(元中日ドラゴンズ)/岡部憲章(元読売ジャイアンツ)
●球界一の打撃投手 白井正勝(読売ジャイアンツ)ほか。

『この腕がつきるまで』
打撃投手、もう一人のエースたちの物語

角川文庫

文庫判
定価734円(本体680円+税)
日本にしか存在しない職業、打撃投手。イチロー、松井秀喜、清原和博、王貞治、長嶋茂雄……プロ野球に輝く大打者の記録、そしてチームの栄光。全ては彼らと共につくられた!!喝采なきマウンドに立つ、男達のドラマ。2003年に単行本「打撃投手」として刊行された本を、さらに加筆修正、現代の野球界の様子も取り入れ。21世紀のビジネスマンに送る影で生きる男の栄光の物語です。
元南海の藤本修二、元近鉄の石本貴昭、水谷宏(60歳まで投げた打撃投手)、巨人の中條善伸、そして歴代の王、長嶋の恋人をつとめた打撃投手の影の人生が描かれます。

『ドラフト外』
這い上がった十一人の栄光

河出書房新社

文庫判
本体693円
期待の薄いプロ野球のスタート地点。だが、自分だけの武器を見いだし、希望を捨てず、己を磨き、一流の域に達した選手もいた。大野豊、石井琢朗ら。11人に徹底取材。今の混迷の時代に希望を見出し、頂点へ上るための成功の秘訣を問う。
上記以外の登場する選手。
西武・平野謙、巨人・松本哲也(育成枠)、横浜大洋・西鉄基満男、広島・長嶋清幸、近鉄・清川栄治、日本ハム・島田誠、中日・上川誠二、阪神・野口寿浩。

『ドラフト1位 九人の光と影』


河出文庫

文庫判
本体693円
栄光のドラフト一位。しかし、誰もが成功するわけではない。初めて着ぐるみに入った元巨人島野修から、プロを蹴った幻の一位志村亮まで。河出書房から2019年に刊行された本の文庫版です。好評で、よく読まれています。
「本の雑誌」11月号で萩原魚雷氏が<近年のスポーツノンフィクションでは、まちがいなくエース級の本ではないかと思う…読み終わってしばらく呆然とし、またすぐ読み返してしまったくらいだ>と描かれています。秋の夜長、それぞれの人生模様を読むことで、人生の生き方を模索するに貴重な一冊。

『殿様を叱る!』
歴史を動かした戦国大名家臣たちの直言集

KADOKAWA
新人物文庫

平成23年5月5日発売
文庫判。224頁
定価720円(本体667円+税)
「おバカなトップは戦国時代にもいた」というフレーズで、武将を家臣が諌め、叱り、直言した言葉を集めた名言集。武将から家臣に言った名言は数多くあるが、家臣から武将へという逆のパターンは多くはない。その数少ない至言を集め、その名言が生まれた状況や豆知識として時代背景、用語の説明も書くことで、戦国時代入門書としての意味合いも兼ねた。今、大地震、原発事故の復興をめぐって日本のトップが迷走しているが、やはりトップを正しく動かすのは優れた部下だと再認識させる一冊。上司やトップをいかに動かすか、組織で生きるビジネスマン必読の書。

『廃墟となった戦国名城』


河出書房新社

平成22年12月30日発売
全198頁。本体1,700円
権力者の作った名城も時代とともに忘れ去られ、廃墟となる。その無常を知ることで、今の世の中に何を求めていきるべきか。目先の利益に一喜一憂せず、長い目で物事を見つめることが必要なのである。そんな思いから、聚楽第、秀吉の大坂城、伏見城、肥前名護屋城、安土城、駿府城、島原の乱の原城、真田氏の上田城、北条氏の小田原城などを、発掘調査の事例をもとに綴った紀行文。

『ひとを見抜く』
伝説のスカウト河西俊雄の生涯


河出書房新社

平成22年8月11日発売
全216頁。本体1,700円
藤田平、江夏豊、川藤幸三、上田二郎、山本和行、掛布雅之、大石大二郎、阿波野秀幸、野茂英雄、中村紀洋ら、多くの個性派を獲得。阪神、近鉄で日本球界スカウトの草分けとなった「スッポンの河さん」の、人情味あふれる裏方人生。ひとを見極める力を探る、渾身のスポーツノンフィクション。

『生徒がくれた“卒業証書”』
元都立三鷹高校校長 土肥信雄のたたかい

旬報社

平成22年6月25日発行
四六判並製。全192頁。
本体1,575円
全校生徒の名前を覚え、一人ひとりに笑顔で語りかける校長先生。生徒に慕われ、だれより生徒をおもいやる校長が、なぜ東京都教育委員会から弾圧を受けなければならないのか!
校長という要職に在りながら、たったひとりで都教委に立ち向かう土肥という人間の原点を探り、真の教育のありかたを問う。

『昭和の仕事』
「忘れられた仕事」の言い分

弦書房

平成22年6月1日発行
A5判。全192頁。本体1,900円
担ぎ屋、唄い屋、三助、隠坊、木地師、ねこぼくや、羅宇屋(らうや)、ポンせんべい屋、よなげや、香具師、門付け、蛇取り師、カンジンどん、まっぽしさん……。放浪詩人・高木護が就いた仕事をはじめとして、近代化、高度経済成長の波の中に飲み込まれ、消えていった昭和の仕事たちを追うことで見えてくる労働の意味と価値を探ります。

『戦国廃城紀行』
ー敗者の城を探る

河出書房新社

平成22年1月25日発売
全200頁。本体1,700円
石田三成の佐和山城、小西行長の宇土城、大谷吉継の敦賀城、浅井長政の小谷城、明智光秀の坂本城、豊臣秀次の八幡山城など、時の権力者に滅ぼされた城を、丹念に回り、発掘担当者に取材を重ね、彼らの真実の姿を描いた作品です。彼らの城の殆んどは雑木林か跡形もなく残っていません。しかし、そこに彼らの叫びが漂っています。歴史は常に勝者、権力者の側から作られます。しかし、今の格差社会の中、何が正しくて何が間違っているのか、本質を見る目こそ大事ではないでしょうか。そのことは、敗れた武将の城が教えてくれています。

『プロ野球残侠伝』
サムライ達のいる風景


パロル舎

平成21年4月15日刊
全242頁。本体1,600円
監督が「左向け」と言えば右を向く。それだけじゃつまらんから上を向く。下も向く。それがプロの集団、プロ野球やと思っていた。今はサムライを必要としない時代。でも、いつか個性的で野性味に溢れた人が好まれる時代がきっとくる(江夏豊)
張本、長嶋、王、江夏・・・。かつて日本のプロ野球界には、数多くのスター選手が存在した。それはスターでありながらも、サムライ然とした個性豊かな男達であり、ファンはその一球一打に熱狂した時代であった。時は移り、現在の日本プロ野球。
人気低迷が囁かれるいま、新しい野球の魅力を模索する時代がやってきた。本書を読めば、郷愁とともに新しい野球の見方も見えてくる。張本、長嶋、王、江夏・・・

『ドラフト1位』
九人の光と影

河出書房新社

平成20年12月刊
全220頁。

栄光のドラフト1位。だが選ばれた者たちが必ずしも人生の成功を掴んだわけではない。暴漢に襲われた荒川堯、「ブレイビー」に入ることになった島野修から、あくまでもそれを拒否し、別の夢を追い求めた男まで。

記録より記憶に残る『野球狂列伝』


河出書房新社

平成21年2月刊
全240頁。
10.19の悲劇のエース阿波野秀幸、一試合奪三振日本記録の野田浩司、二代目コーちゃんの島本講平、南海ホークスのエース山内和宏など短くも美しく燃え、ファンの脳裏にいつまでも残るスター選手の生き様を描く。

『打撃投手』

現代書館

アマゾン
平成15年刊
全310頁。
日本にしかない打撃練習用専用投手の生き様を王・長島の恋人と呼ばれた投手から、現代の打撃投手までの生き様を収録。
とくに打撃投手の歴史、なぜ日本にしか存在しないのかについても論究。同時に南海の元エース・藤本修二や故障で大成できなかった選手、ドラフト1位の投手、50歳の打撃投手などさまざまな立場の選手にインタビューし、彼らの打撃投手にかける思いを描いた。打撃投手から見た王・長島の凄さも描く。
共同通信、読売新聞全国版、日経ビジネス、ナンバー、野球小僧、ダカーポ等で書評

『巨人軍最強の捕手』


アマゾン

平成15年刊
全310頁。

ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞
戦前の巨人の名捕手吉原正喜の伝記。巨人軍最強の捕手と呼ばれた彼は、戦死して後も伝説として語られる。その彼のエピソードを川上哲治、千葉茂、志村正順、川_徳次など戦前戦後の選手や関係者にインタビューしてこれらの証言を許に、当時の新聞等資料を駆使して、吉原の実像を描いた。戦争とスポーツなど当時の社会を背景に、職業野球と呼ばれ蔑視されたプロ野球を描いた異色のスポーツノンフィクション。
・朝日新聞・読売新聞(ともに全国版)・共同通信・熊本日日新聞(夕刊)・週刊ベースボール・月刊ジャイアンツ・ナンバー・報知新聞・読売ウイークリー等で書評


『プロ野球いぶし銀のベストナイン』


河出書房新社

平成19年3月刊
全272頁。
ダイエーホークスの森脇浩司、巨人の屋鋪要など脇役に徹した選手たちを描き、もう一つのプロ野球の魅力を描く。外木場義郎、吉永幸一郎、渡辺正和、永射保、松永浩美など玄人好みの選手の壮絶な野球人生も描く。ここからもう一つの影に徹した男たちの誇りが見えてくる。
・産経新聞・報知新聞
・西日本新聞・熊本日日新聞
で書評


『後楽園球場のサムライたち』
―沢村栄治から城之内邦雄まで


現代書館

平成20年9月刊
全280頁。
沢村栄治、千葉茂、多田文久三、川_徳次、村瀬広基、城之内邦雄など戦前から戦後の昭和を飾ったスター選手を描き、昭和の華やかさを描く。彼らはその時代においてスター選手であったが、今では忘れ去られている。彼らの活躍を再検証することで、今のプロ野球は何を失ったのか、プロ野球の魅力はどこにあるのか明らかにする。
・ナンバー・報知新聞
・月刊ジャイアンツ
で書評

『二十四の瞳からのメッセージ』


洋泉社

全282頁。
木下恵介の代表作「二十四の瞳」の出演者特に子役24名の証言とその後の人生を追う。田村高広ら出演者、音楽の木下忠司、カメラの楠田浩之ら、スタッフの証言から、この映画の持つ平和への願い、木下恵介の演出力の凄さ、これらを生み出した日本映画の魅力を描く。そして七人の侍よりも評価の高かったこの映画がなぜ今忘れ去られたのかにも論究する。
・神奈川新聞・産経新聞、
・スミセイ・ブックレビュー
・報知新聞キネマ旬報
・バンクーバー新報(カナダ)
で書評

『1000キロの海を渡った大王の棺』


現代書館

平成20年4月刊
全296頁。
熊本から大阪まで運ばれた大王の石棺を通し、それを発見した無名の考古学者の執念と、平成17年古代船で石棺を運んだ実験後悔の模様を描く古代ロマン。考古学の魅力に魅せられた考古学者の人生が熊本の石棺が、継体大王の古墳から見つかるまでの大発見と、彼の長年の夢であった古代船で石棺を大阪まで運ぶという夢が実現するまでの、苦難の道のりを描く。
・読売新聞西部版・時事通信社
・西日本新聞・日本経済新聞
で書評

『放浪と土と文学と』
ー高木護・谷川雁・松永伍一ー


現代書館

全260頁。
熊本県出身の放浪詩人高木護、谷川雁と久留米出身の詩人松永伍一、川_洋の友情を、丸山豊の「母音」を軸に、戦後の文学群像を描く。戦後の詩壇を風靡した彼らの土台は九州にあった。ユニークな放浪者高木を軸に描く文学模様は、今失った昭和の濃厚な友情と地域の大切さを伝える。そして平成の今、彼らは何を伝え、どう生きるのか、我々に示唆してくれる。
・西日本新聞・熊本日日新聞
・サンデー毎日・日本農業新聞
で書評

『プロ野球・燃焼の瞬間』



現代書館

平成20年6月刊
全296頁。
戦後まだ日本が貧しかった時代に人びとの夢と憧れを集めたプロ野球。戦後、巨人で活躍した名選手たちにインタビューし、自らの生きざまを込めた熱いプレーから人間像に迫る感動のスポーツノンフィクション。宮田征典、大友工、藤尾茂らの証言を収録。
[著者紹介・編集担当者より]
選手として短命に終わった男たちの一球、一打席に秘められた必死の想いの陰にあった想像を絶する感動の真実を著者がていねいに一人一人にインタビューし掘り起こした入魂の書き下ろし。プロとは何か、というテーマに肉迫した野球本白眉の一冊です。(平)
朝日新聞他で書評絶賛!
先日亡くなられた宮田征典氏への最後のロングインタビュー収録!

『わたしの精神史』
―生きる意味を求めて

アマゾン
全297頁。
考古学からシナリオ作家を志すまでの自己形成史。小学校の恩師、考古学者、佐古純一郎、新藤兼人など師事した先生方の思い出を綴る。早稲田大学時の卒業論文を単行本化。文学のみならず、キリスト教、強迫性障害、不登校など著者の精神遍歴も描き、昨今の悩める若者に向けたメッセージとして発刊された。
・熊本日日新聞2回・教育新聞・教育家庭新聞で書評

炭鉱町に咲いた原貢野球
―三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡

現代書館

全312頁。
1965年、夏の甲子園高校野球大会で福岡県代表の三池工業高校が初出場・初優勝した。炭鉱閉山前の激しい労働争議の中で、町を甦らせた高校野球児たちのひたむきな生き方と選手たちのその後の人生を追った、感動のドキュメンタリー。原辰徳氏絶賛推薦。[著者紹介・編集担当者より]
地方の無名高校がなぜ全国制覇できたのか。ストライキやロックアウトに揺れる流血の労働争議の町に爽やかな希望の風を吹き込んだ球児たちの姿と監督・原貢氏の奮闘、それを目撃していた監督の長男・原辰徳氏のインタビューを掲載しています。(登)