澤宮 優(さわみや・ゆう)の略歴

誕生(1964年)
熊本県八代市生まれ。実家は大正時代から続く雑貨店。
幼少から神経症の症状に苦しむ。考古学少年で小学校時代から古墳や貝塚、城跡を見て回る日々を過ごす。
高校時代
不登校で、成績は330人中300番。ただし日本考古学会に入会し、遺跡の調査や発掘を手伝った。
不登校のときに山田太一氏の「タクシーサンバ」、早坂暁氏の「夢千代日記」などのドラマに出会い、上京してシナリオ作家を志すことを決める。
大学時代
浪人して青山学院大学文学部史学科(考古学専攻)に入学する。在学中は体育会拳法部(日本拳法)に入部し、四年時に主将、二段を取得。
夜はシナリオセンターでプロデューサーに師事し、映画を見まくり、シナリオを書く日々を送る。学業・体育会・シナリオライター養成所の三刀流の生活の中で、神経症は森田療法(日本独自の精神療法)で克服する。
社会人
大学卒業後、都内で大学職員として勤務する。キャリア支援、入試、広報業務に従事する。在職中に書いた創立者に関する論文で「大岡蔦枝記念奨学金」を受賞(98年)。夜はシナリオ作家協会シナリオ講座に通う。
「新人シナリオコンクール」で二度最終審査に残る。シナリオ作家協会大伴昌司賞でノミネート賞受賞。
94年から早稲田大学第二文学部日本文学専修に入学し、近代日本文学(志賀直哉など)を学び、卒業する。
99年頃から、ノンフィクションを独学で書き始め、すぐに「Number新人賞」「報知ドキュメント大賞」で悉く最終審査に残る。
03年「巨人軍最強の捕手 伝説のファイター吉原正喜の生涯を追う」(晶文社)を刊行、同作で「ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞」。以後、大学に勤務しながら、9冊を刊行。
09年に独立。
独立後
現在まで40冊以上の単行本(文庫含む)を刊行。講演、ラジオなどでも幅広く活動する。執筆分野は、歴史、教育、映画、文学と多岐にわたる。
エッセイ「いらすの井戸のはなし」が、日本エッセイストクラブ2010年度ベスト・エッセイ集に選出される(文藝春秋社『散歩とカツ丼』に収録)
「イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑」(原書房)が、中国版、台湾版に翻訳されて出版される。
『世紀の落球―「戦犯」と呼ばれた男たちのその後』(中央公論新社・新書)が、2021年度「野球文化學会賞(活動部門)」を受賞する。

さわみや・ゆうの素顔

単行本、メディア、講演以外の主な活動実績

雑誌記事
講談社「週刊現代」「g2」、文藝春秋社「月刊文藝春秋」、朝日新聞出版「アエラ」の「現代の肖像」、毎日新聞出版「サンデー毎日」、東海教育研究所「月刊 望星」、ベースボールマガジン社「ベースボールマガジン」の「連載・野球職人」、PHP「歴史街道」、新人物往来社「歴史読本」、など。

新聞寄稿
共同通信、報知新聞、西日本新聞、熊本日日新聞など。

書評執筆
日本経済新聞、毎日新聞、共同通信、東京・中日新聞、西日本新聞、北海道新聞、熊本日日新聞、「週刊現代」「週刊読書人」など。

ネット記事
「アエラ・ドット」「文春オンライン」「集英社文庫」など。